男性が理想とする育休とは?
日本もスウェーデンも世界の中でも最も恵まれた父親休業制度があります。日本の法律では、両方の勤労者の育児休暇を最長12か月間認め、育児休業給付金は、育児休業を開始してから 180日目までは、休業開始前の賃金の母親は約67%、父親は58%となります。
スウェーデンの制度では、両親には480日の両親休暇制度があり、両者間で配分が可能ですが、内90日は互いに譲ることができません。 言い換えれば、スウェーデンの父親は、父親だけに配分された90日間を取得する権利があります。どちらの制度でも父親は育児休業を取得する寛大な機会を提供されていますが、依然として男性の取得率は女性の取得率を下回っています。
スウェーデンでは、約90%の父親が育児休業を取得していますが、平均すると、取得可能な日数の30%しか利用していません。日本の父親は育児休業を取得する率がわずか6%となっています。これらのうち、育児休業を取得する日本人の父親の約80%は、1か月未満の取得となっています。両国に素晴らしい制度がありながら、依然として育児休業取得率については男性と女性の間で大きなギャップがあるのはなぜでしょうか。
「スウェーデンのパパたち」にヒントを得た「霞が関のパパたち」が国家公務員制度担当大臣武田良太氏主導のもと開催されましたが、スウェーデンと日本とのよい連携を表す一例となりました。父親が育休を取得できる環境とはどうあるべきか、また男性が望む育児参加のスタイルや男性の立場から見た育休とは?コロナ禍でテレワークが始まりましたが、生活への変化はあったのでしょうか。スウェーデンの政策的また意識的な変化の過程を紹介するとともにスウェーデンと日本の両国で育児休業への意識がどのように変化しているのか、どのような変化が望ましいのかを各方面を代表されるパネリストをお迎えし議論したいと思います。